「サービスをしてあげる」と言う感覚

「サービスをしてあげる」と言う感覚

無料だ、とかプレゼントします、という場合には、美容室側のスタッフはなんだか自分が良い事をしているような錯覚に陥る事ってあるんじゃないでしょうか。無料にしてあげている、プレゼントしてあげている、という感覚です。そうなってくるとその無料のお試しや体験をするお客さんの気持ちが見えにくくなってしまいます。だって「私は良い人」になってしまっているからです。実際にいくら無料だから、といってお客さんが手放しで喜んでいるケースと言うのは、そうそうあるものではない、と思った方がよいかもしれません。多くのお客さんは無料が美容室の営業の手口の一つであることを知っています。そして「試すだけ試したら、何を勧められてお断わろう」と思っている人もいるわけです。その様な人に対して「無料にしてあげたんだからこちらの話も聞いてよ」と言う態度で営業をはじめると、結果的には大失敗するわけです。営業に失敗するだけではなく、恩を売っておいて押し売りをする嫌なスタッフ、という烙印を押されてしまうケースもあるかもしれません。その事が美容室全体の評判を下げてしまう事も少なくないでしょう。本当に良いものを心からお客さんにオススメするのであれば、それはスタッフ自身が良い人にならなくても、誠意をもって勧める事で解ってくれるお客さんがきっといるはずです。「顧客」とか「常連」「リピーター」という言葉がありますが、実際にどのぐらいの頻度で通っている人の事を指すのでしょうか。この点においても美容室側のスタッフと、お客さん側の見解は微妙に違うのではないでしょうか。まず美容室のスタッフや経営者にとってはまずは「顧客になってもらう事」が一番の目的だと言ってよいでしょう。初来店のお客さんに対してその店の良い印象を持ってもらい、次回も必ず来店していただく、それがとても大切なわけです。そして3度目の来店の時には「顧客になってもらえた!」と考えるのかもしれません。ですがお客さんにとっての「いきつけ」と言うのはその人によって何度言った時点で「いきつけ」なのかは違います。用心深い人は一つ一つメニューを試しているのかもしれません。もしかしたら「常連とみなされた直後に態度が変わるのではないか」と思っていながら通っている人もいるかもしれません。つまり美容室が大切に思わなければならないのは、その美容室に対してまた一抹の不安を感じているお客さんではないでしょうか。そのお客さんが例え何度目の来店であろうとも、そのお客さんが不安に思っている事、心配している事を一つずつ丁寧に取り除く事の出来る美容室、というのが本当の常連さんを集める事の出来る美容室ではないでしょうか。下北沢 美容院